
健康メニュー|うま味たっぷりで栄養満点!「ホタテ」
刺身や寿司ネタ、バター焼きなどさまざまな調理法で食べられるホタテは、老若男女問わず幅広い世代に人気の食材です。年に2回旬を迎えるので、新鮮なホタテを季節に合わせた食べ方で楽しめるのも魅力。今回は、そんなホタテの栄養や焼き方、注意点を解説します。
刺身や寿司ネタ、バター焼きなどさまざまな調理法で食べられるホタテは、老若男女問わず幅広い世代に人気の食材です。年に2回旬を迎えるので、新鮮なホタテを季節に合わせた食べ方で楽しめるのも魅力。今回は、そんなホタテの栄養や焼き方、注意点を解説します。

ホタテのほとんどは筋肉!うま味の強いヘルシー食材

ホタテは、水深20~30メートルの海域に生息する二枚貝です。水温が比較的低い寒海性の貝なので、日本では主に北海道から東北地方に生息しています。養殖技術が発達した現在、ホタテは1年を通して食べられますが、旬は夏、冬の2回です。
ホタテの身の多くを占める貝柱は、実は大小2種類の筋肉でできています。ホタテは、この大きな筋肉を閉じることで殻を開閉させて、時速50キロの速さで泳げるのだとか。泳げる貝類はホタテのみで、泳ぐことで外敵から身を守っています。
ホタテは良質なたんぱく質が豊富で、脂質と炭水化物が少ないヘルシーな食材。グリシンやアラニンなどのアミノ酸が、独特の強いうま味を生み出しています。ホタテは生で刺身として食べられているほか、加熱してさまざまな料理に使用されています。刺身はホタテの甘みと柔らかい食感、加熱すると肉厚で食べごたえのある食感と調理方法によって、異なる味わい方が楽しめます。
ホタテの注目すべき栄養「タウリン」

ホタテはたんぱく質が豊富で低カロリーであることに加えて、健康効果が期待できる栄養も豊富に含んだ食材です。なかでも注目したいのが、「タウリン」です。ホタテを食べることで、さまざまな健康によい効果が期待できます。
タウリンは魚介類に多く含まれる栄養素で、栄養ドリンクに含まれていることでよく知られています。筋肉へのダメージ軽減や疲労回復効果、血糖値を下げるインスリンを分泌する膵臓の機能低下を防ぐ効果などが期待できます。また、抗炎症作用や抗酸化作用で網膜を保護し、眼精疲労予防効果を持つのも、タウリンの特徴です。
さらに、タウリンは中性脂肪をエネルギーに変えるサポートをしたり、コレステロール量を減らしたりする働きもあるため、中性脂肪やコレステロールが原因で起こる血管疾患の予防効果も期待できます。
殻付きホタテ、焼いて開くのはどっち側?

殻付きホタテを自宅で味わうのは難しいのでは?と思われがちですが、家庭でも手軽に焼いて味わえます。いくつかのコツを押さえていれば、自宅でもおいしくホタテを焼くことができます。
ホタテの殻をよく見てみると、片方が平ら、もう片方が丸みを帯びています。殻付きホタテを焼く場合は、まず平らなほうを下にして焼きましょう。触らずに加熱し、下にした平らなほうが貝柱から離れて殻が少し開いたらひっくり返します。貝柱が下側の殻から離れて、汁が煮えてきたら食べ頃です。
中腸線というホタテの黒い部分、通称「ウロ」は食べることができませんが、殻付きホタテを焼く場合は焼き上がった後に取り除いて問題ありません。
貝毒に注意!ウロの部分は取り除こう

ホタテの黒い部分であるウロは、肝臓や膵臓の働きを持つ部分です。ホタテの貝毒はウロに蓄積され、加熱しても無毒化されないため、誤ってウロを食べてしまうと貝毒による中毒症状が出る恐れがあります。特に、3~10月は貝毒が発生する時期なので注意しましょう。
市販の殻付きホタテは、貝毒検査が行われています。安全性が確認できているので、万が一ウロを食べても問題はありません。しかし貝毒が発生する期間は、念のために自宅で調理する際にウロだけ取り除いておくと安心です。
独特の甘みとうま味を持つホタテは、刺身でも加熱してもおいしく食べられる魚介類。栄養もたっぷりで、自宅でも手軽に焼いて食べられます。ホタテは1年を通して食べられますが、旬の時期を狙っておいしさたっぷりの肉厚なホタテを味わってみてはいかがでしょうか。
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