健康メニュー|刺身も煮てもおいしい「カンパチ」
「ブリ御三家」のひとつとして知られる魚「カンパチ」。刺身としてよく食べられている魚ですが、煮てもおいしく味わえる栄養豊富な魚です。今回は、カンパチとよく似た魚との違いやカンパチに含まれる栄養、おすすめの食べ方についてご紹介します。
「ブリ御三家」のひとつとして知られる魚「カンパチ」。刺身としてよく食べられている魚ですが、煮てもおいしく味わえる栄養豊富な魚です。今回は、カンパチとよく似た魚との違いやカンパチに含まれる栄養、おすすめの食べ方についてご紹介します。
「カンパチ」とは
カンパチとはスズキ目アジ科の海水魚で、ブリやヒラマサと同じブリ属の魚です。日本では、北海道の太平洋側から東シナ海の広い範囲に分布しています。日本の天然もののカンパチの旬は6~9月頃ですが、温帯・熱帯地域でも取れる魚なので1年を通して食べられます。また、四国から九州にかけて養殖が盛んに行われているので、市場において養殖ものが占める割合が高く、天然もののカンパチは希少な高級魚として扱われています。
カンパチは、2~3キロ程度が最もおいしいといわれ、このサイズを超える大きさは味が落ちてしまうので、刺身には向いていません。
ブリ・カンパチ・ヒラマサの違いは?
ブリやヒラマサはカンパチと同じブリ属の魚で、この3種をまとめて「ブリ御三家」と称されています。そのため、見た目がそっくりで見分けが付かないかもしれません。自然界でこれらの魚の交雑が確認されており、一部地域では雑種も多く発見されていることからも、ますます見分けが付きにくい魚といえます。正確に種類を見極めるにはDNA鑑定が必要となりますが、旬の時期や見た目などである程度は区別を付けられます。
まず異なるのは旬の時期です。カンパチの旬が夏なのに対し、ブリは冬、ヒラマサは春から夏にかけての時期です。また、カンパチは全体的に茶色っぽくおなかが銀色ですが、ブリやヒラマサは青っぽい色に黄色いラインが入り、おなかが白いという点も異なります。さらに、ブリはふっくらとした丸みがある体で、ヒラマサはスリムでやや平べったい体ですが、カンパチはさらに平べったいという特徴もあります。
ブリは成長過程で名前が変わる出世魚として知られていますが、カンパチとヒラマサは出世魚には分類されていません。カンパチは成長過程で名前は変わるものの、通常出世魚は漢字にすると名前に魚偏が付きますが、カンパチの名称には魚偏が付かないことが、出世魚ではない理由とされています。
カンパチの栄養素
カンパチは脂がのっているイメージがある魚ですが、意外にもカロリーは控えめで、ブリと比較しても低脂質。しかも、100グラムあたりのたんぱく質が21グラムと高たんぱくなので、ダイエットにもおすすめです。
カンパチには、血液や血管に健康効果が期待できる多価不飽和脂肪酸のDHAやEPAが多く含まれています。ナトリウムを排出して塩分調整をするカリウムも豊富なので、高血圧や生活習慣病予防効果が期待できます。
肌や爪、髪の毛の健康や疲労回復に効果的な働きを持つビタミンB群が多い点もカンパチの特徴で、中でも血液を作る働きやたんぱく質の代謝をサポートするビタミンB12が豊富です。
おいしいカンパチの選び方
頭が付いている一本売りのカンパチを選ぶ時は、まず目とエラをチェックしましょう。澄んだ目をしていて、エラを開いて中が鮮やかな赤色をしていれば、新鮮な証拠です。その反対に、白っぽく濁った目でエラの中が茶色のカンパチは鮮度が落ちているので注意しましょう。
刺身を選ぶ場合は、身が透き通ったもの、活け〆で血抜き処理されたものが最適です。
カンパチのおすすめの食べ方
■刺身
熟成させると食感や味わいが変わるカンパチは、まずは刺身で味わうのがおすすめ。新鮮なカンパチの刺身は身が引き締まっているので、コリコリとした食感が楽しめます。冷蔵庫で1~2日熟成させるとうま味がアップし、柔らかな食感になります。新鮮なカンパチは薄切りに、熟成したものは厚切りにすると、より食感の違いが楽しめるでしょう。
■おみそ汁
生で食べることが多いカンパチですが、煮てもおいしいのでおみそ汁にもおすすめの魚です。一本売りのカンパチを刺身にした後に残ったアラで出汁を取れば、カンパチのうま味と栄養が溶け出したおみそ汁に。水溶性ビタミンのビタミンB12も効率的に摂取できます。
世田谷自然食品のおいしいもの直送便では、カンパチを使ったおみそ汁を含んだ「海鮮おみそ汁(12食セット)」を販売しています。家庭で作るのが面倒な海鮮のおみそ汁も、お湯を注ぐだけのフリーズドライで手軽に味わえます。
養殖ものが多く出回っているカンパチは、旬の時期以外でも味わえる栄養豊富な魚です。刺身はもちろん、さまざまな食べ方でカンパチを味わって豊富な栄養を摂取しましょう。
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