
多彩な花姿を1年中楽しめる「ガーベラ」
まっすぐ伸びた茎に豊富なカラーと重なり合った花弁が華やかな印象を与えるガーベラ。1年を通して入手できる花で、さまざまな場面で贈り物として多く利用されています。今回は、多彩な楽しみ方ができるガーベラの基本情報や花言葉、長く楽しむためのコツをご紹介します。
まっすぐ伸びた茎に豊富なカラーと重なり合った花弁が華やかな印象を与えるガーベラ。1年を通して入手できる花で、さまざまな場面で贈り物として多く利用されています。今回は、多彩な楽しみ方ができるガーベラの基本情報や花言葉、長く楽しむためのコツをご紹介します。

カラフルにもシックにも!多彩な花姿が魅力
ガーベラは、南アフリカ原産のキク科の多年草です。温暖な気候で育つガーベラは、小さな菊やヒマワリのような形をした花で、「ガーベラ」という名前はドイツの医師で植物学者のT.ガーバーの名前が由来となっています。日本には明治末期から大正初期にかけて伝わり、「ハナグルマ(花車)」や、「アフリカセンボンヤリ(アフリカ千本槍)」、「オオセンボンヤリ(大千本槍)」とも呼ばれています。
ガーベラは花色と花形の豊富さが魅力。赤やオレンジ、青やパープルなどさまざまな色に加えて、小さな花が集まった形状から一重咲きや八重咲きなど咲き方によっても印象が大きく変わります。切り花やギフト、フラワーアレンジメントなど、ガーベラはさまざまなシーンで幅広く用いられている花です。
ガーベラの花言葉

ガーベラの花言葉は、「希望」「前向き」「常に前進」。ガーベラの特徴であるまっすぐに伸びた茎と明るい気持ちにしてくれる花姿を現しています。また、色のバリエーションが豊富なガーベラは、色によっても花言葉が異なります。ガーベラをギフトとして贈る場合は、花言葉に合わせて色を選んでみてはいかがでしょうか。
ガーベラの代表的な色の花言葉は、以下の通りです。
■赤
赤のガーベラには、「チャレンジ」「神秘」「燃える神秘の愛」などの花言葉があります。情熱的でポジティブな意味を持つので、好意を示す際のプレゼントに最適な色です。
■オレンジ
「冒険心」「探究心」「忍耐強さ」が、オレンジのガーベラの花言葉です。見るだけで元気が出るビタミンカラーのオレンジは、友達や家族、これから新たなチャレンジに向かう人へのプレゼントにおすすめです。
■白
白のガーベラの花言葉は、「希望」「純潔」「律儀」です。上品でピュアな印象を与える白のガーベラは、結婚式で飾る花として適しています。
■黄色
黄色のガーベラには、「優しさ」、「親しみやすい」、「究極の愛」などの花言葉があります。見る人の心を明るくしてくれる、太陽のような色合いのガーベラは、大切な友人や同僚に贈る花としてぴったりです。
ガーベラ生産日本一は「静岡県」

南アフリカ原産のガーベラは、日光がしっかりと当たる暖かな気候を好みます。日本国内では静岡県が生産日本一で、1年を通して出荷されています。静岡県内では、浜松市や牧之原市、藤枝市などで生産されており、中でも浜松市は「ガーベラなら浜松市」といわれるほど日本全国にガーベラの一大産地として知られています。
ガーベラの花持ちをよくするポイント

ガーベラは切り花として楽しむケースが多いですが、内側が空洞になっているガーベラの茎は柔らかくて傷みやすく、切り花にすると枯れやすいといわれることがあります。しかし、きちんとお手入れをするだけで、切り花のガーベラも長持ちできます。
■水切りする際は茎を水平に切る
一般的に、水切りでは茎を斜めに切りますが、微細な毛に覆われているガーベラの茎はバクテリアが繁殖しやすく、ストローのように空洞になっている形状のため潰れやすいという特徴があります。茎を水平に切ると断面の面積を減らせるのでバクテリアの繁殖を防ぎつつ、茎の潰れを防げます。
水を換えた時に茎がヌルヌルしていた場合も、水切りをしておきましょう。
■水はこまめに換える
清潔な花瓶を使用し、水は毎日こまめに換えます。水量は少なめで、できれば朝晩1日2回水を取り換えましょう。栄養剤を入れた方が長持ちするのでは、と思われがちですが、栄養剤を入れると水が濁るので、その代わりにガーベラの栄養として砂糖を水1リットルに対して5グラムほど入れるのがおすすめです。
■直射日光を避けて飾る
ガーベラは日光がよく当たる場所で育ちますが、切り花を直射日光に当ててしまうと花が傷みやすく、雑菌も繁殖しやすくなってしまいます。花持ちを長くするにはガーベラを飾る時は直射日光を避けて、風通しのよい場所におきましょう。
世田谷自然食品の「季節のお花定期便」は、名産地から厳選したお花が毎月届きます。10月分では静岡県産のガーベラをお届けしているので、自宅で飾ったりギフトとして贈ったりするなど、色鮮やかなガーベラを楽しめます。
色や咲き方の違いで多彩な印象を与えてくれるガーベラ。自宅で飾る切り花として、またはギフトとして楽しんでみてはいかがでしょうか。
関連する投稿
一昔前の日本では、珍しいトロピカルフルーツだったマンゴー。今や国産のマンゴーが流通するようになり、すっかり定着しました。マンゴーにはさまざまな種類があり、国産のなかには完熟の高級なマンゴーも流通しています。今回は、なぜ完熟マンゴーが貴重とわれているのか、マンゴーの栄養や食べ方と併せてご紹介します。
野菜の豆知識|ビタミン&カルシウム補給に「豆」! 備蓄もできる便利食材
味噌や醤油、豆腐など大豆製品は日本人の食卓の定番食材ですが、大豆以外にも豆はたくさんの種類があります。栄養も豊富な上に長期保存が可能なタイプもあるので、備蓄や非常食としても優秀です。今回は、身近なようで、意識しないとなかなか摂る機会が少ない方も多いかもしれない豆の栄養や食べ方についてご紹介します。
日本には全国各地に数多くのおいしい牛肉の産地があり、一部は高級ブランド肉として流通しています。佐賀県で育てられた「佐賀牛」もその一つで、厳しい基準をクリアした最高級ブランド肉として知られています。今回は、佐賀牛の基本情報と特徴、おいしい食べ方についてご紹介します。
野菜の豆知識|有名品種のいいとこどり!「あきづき梨」の魅力&保存方法
夏が終わりに近づくと、みずみずしい梨の季節がはじまりますね。梨は品種によって甘さや食感が異なりますが、なかでも「あきづき梨」は柔らかい果肉で、酸味が少なく、しっかりした甘さを感じられる品種です。今回は「あきづき梨」の魅力や、梨の効能、保存方法などをご紹介します。
健康メニュー|フルーツを冷凍しよう! アレンジアイデアも紹介
フルーツは生でおいしく食べられますが、日持ちしないものです。おいしさを長く楽しむなら、フルーツを冷凍するのがおすすめ。冷凍フルーツはそのまま食べられるのはもちろん、アレンジして夏にぴったりの冷たいデザートとしても味わえます。そこで今回は、フルーツを冷凍する方法と冷凍フルーツのアレンジアイデアをご紹介します。
最新の投稿
西日本の夏の風物詩として知られているのが、高級食材の「鱧(ハモ)」です。今回は、鱧が東日本で馴染みがない理由や鱧に含まれる栄養、鱧を味わえるさまざまな食べ方についてご紹介します。
健康習慣|「りんご酢」で夏バテ予防! うれしい効果とおいしい活用法
連日の暑さでなんとなく身体がだるい、食欲がわかない……。そんな“夏バテ”のサインを感じたら、「りんご酢」を取り入れてみませんか?やさしい酸味とフルーティーな香りが特長のりんご酢は、ドリンクとしてはもちろん、お料理に使っても美味です。夏バテ予防に役立つ「りんご酢」で期待できる効果や、手軽に取り入れられる活用法をご紹介します。
野菜の豆知識|「パプリカ」の旬はいつ? ピーマンとの違いは?
パプリカは赤や黄色などのカラフルで鮮やかな色と、青臭さのない甘い味わいが特徴の野菜です。日本の食卓でもよく見かけるようになり、近年ではすっかり定番の食材です。今回は、そんなパプリカの基本情報と含まれる栄養素、おすすめの食べ方や保存方法などについて解説します。
健康メニュー|元をたどればアヒル!? 鶏肉とはひと味違う「鴨肉」の魅力に注目
濃厚な風味と食べ応えで、鶏肉とは異なる魅力がある「鴨肉」。鴨からとった「鴨だし」は、脂とうま味がスープに溶け出してぜいたくな味わいです。今回は、鴨肉のなかでも主流となっている「合鴨」について、その栄養価や郷土料理を含めたおすすめの食べ方まで幅広くご紹介します。
イタリア料理をはじめとして、アジア料理に登場することも多いハーブの一種「バジル」。バジルがどのような植物なのかは、意外に知られていないのではないでしょうか。今回は、バジルの基本と栄養、おすすめの食べ方をご紹介します。