
野菜の豆知識|有名品種のいいとこどり!「あきづき梨」の魅力&保存方法
夏が終わりに近づくと、みずみずしい梨の季節がはじまりますね。梨は品種によって甘さや食感が異なりますが、なかでも「あきづき梨」は柔らかい果肉で、酸味が少なく、しっかりした甘さを感じられる品種です。今回は「あきづき梨」の魅力や、梨の効能、保存方法などをご紹介します。
夏が終わりに近づくと、みずみずしい梨の季節がはじまりますね。梨は品種によって甘さや食感が異なりますが、なかでも「あきづき梨」は柔らかい果肉で、酸味が少なく、しっかりした甘さを感じられる品種です。今回は「あきづき梨」の魅力や、梨の効能、保存方法などをご紹介します。

果汁たっぷりの糖度が高い「あきづき梨」
あきづき梨は、新高と豊水を交配した品種に、幸水を交雑(異種交配)して誕生した品種です。梨は夏の終わりごろから出回りはじめますが、あきづき梨は比較的遅く秋の収穫で、果実が月のようにふくよかな豊円形であることからその名がつきました。
きめ細やかな果肉の糖度は高く、果汁が豊富で、酸味はほとんど感じられないのが特徴です。大きな果実のわりに姿形がよく、1個あたり500グラムほどとずっしりした重さがあります。豊水より遅く出回り、食感や糖度がよく似ていることから、豊水ファンからの人気も高い品種です。
「梨」の効能 夏バテや秋の乾燥に!

先述したように、梨は晩夏から秋にかけての“季節の変わり目”に旬を迎える果物です。季節と作物の関係はおもしろいもので、梨には「からだにこもった熱を冷ます」「肺や喉を潤す」という薬膳的な効能が期待できるとされ、これが夏の暑さを取り除きつつ秋の乾燥トラブルの予防に役立ってくれます。
梨の90パーセント以上は水分ですが、残りの10パーセントには整腸作用のある不溶性食物繊維や、発汗で失われやすいカリウム、疲労回復に役立つとされるアスパラギン酸など、多種多様な栄養素を含みます。
以下の記事では梨の薬膳的な効果や、咳・喉が痛む時に作りたい「梨の薬膳デザート」のレシピをご紹介しています。
あきづき梨の選び方

あきづき梨は、持った時にずっしりとした重さがあり、色ムラ・傷がないものを選びましょう。また、日本の梨(和梨)はあきづき梨、幸水、豊水、新高などの「赤梨」と、二十世紀、かおり、菊水などの「青梨」の2種類があります。「赤梨」は果皮が褐色になり、表面のザラザラとした斑点が少なくなってくると完熟のサインですので、あわせてチェックしてみてください。
あきづき梨の保存方法
和梨はバナナや柿と違って追熟しないため、保管しても甘さが増すことはありません。そのため、通常は完熟に近い状態で収穫され、新鮮なうちに市場へ届けられます。
時間が経つほどにみずみずしさが失われますから、新鮮なうちに早めにいただきましょう。ちなみに、洋梨は追熟が可能です。
すぐに食べない場合は、乾燥しないように一つひとつポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。日持ちは一週間程度です。
日本各地のフルーツをお届けする世田谷自然食品の「旬のフルーツ定期便(マイスター特選コース)」では、9月にあきづき梨をお届け。品質・量・新鮮さにこだわって、一番おいしい時期のフルーツを月替わりでご堪能いただけます。「月に一度のごほうび」に、ぜひご賞味ください!
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