健康メニュー|夏のサラダの食べ方
ナスやキュウリ、レタスなどはサラダに使われることが多い夏野菜です。暑さで食欲が失せている時、これらの野菜をキンキンに冷やしたサラダを食べることがあるかもしれませんが、これは逆に体調不良を引き起こす原因になることも。今回は、夏の不調をカバーするためのサラダの食べ方をご紹介します。
ナスやキュウリ、レタスなどはサラダに使われることが多い夏野菜です。暑さで食欲が失せている時、これらの野菜をキンキンに冷やしたサラダを食べることがあるかもしれませんが、これは逆に体調不良を引き起こす原因になることも。今回は、夏の不調をカバーするためのサラダの食べ方をご紹介します。
夏野菜はサラダに向いたものがたくさん
サラダは1年を通して食べられているメニューですが、夏に出回る夏野菜はサラダに適したものがたくさんあります。例えば、ナスやトマト、キュウリは暑い夏でもサッパリと食べられ、しかもからだに必要なビタミンやミネラルが豊富です。
夏野菜の特徴は、カリウムが多く含まれていることです。利尿採用を持つカリウムは水分の多い夏野菜と摂取することで、水分摂取とともに、排尿と同時にからだの熱を外へ出す効果が期待できるので夏バテ対策に最適です。また、カリウムは塩分の摂りすぎを調整してくれるので、味が濃いものをよく食べる方は、高血圧予防にもカリウムが多い夏野菜がおすすめです。
夏は夏野菜がおいしい時期であるとともに価格が安くなる時期なので、手頃に手に入るうちにたくさん食べて夏バテ対策をしましょう。
キンキンに冷えたサラダはできれば避ける
夏は暑さで食欲が落ちやすいので、キンキンに冷やしたものを食べたくなるものです。サラダも、キンキンに冷やして食べるほうがおいしいと感じるのではないでしょうか。しかし、「冷たい」と「からだを冷やす」は同じ意味ではありません。夏野菜はからだの熱を外へ逃してからだを冷やす作用を持つので、食材そのものを冷やす必要はないのです。冷えたものばかりを食べていると胃腸への負担が大きくなる上、冷え性の方は症状が悪化する可能性があるため、夏野菜を使ったサラダはキンキンに冷やすことは避けて、常温で食べるのが理想的です。
また、夏の暑さによる疲れが残っていると、秋まで疲労感を引きずることがあります。いわゆる「秋バテ」と呼ばれる症状で、これには夏の過ごし方が大きく影響します。冷たいものばかり食べていると内臓を冷やしすぎてしまい、これが原因で自律神経のバランスが崩れたり血の巡りが悪くなったりして秋に体調不良を引き起こすこともあるため、夏はサラダの食べ方に注意しましょう。
食欲がない時こそ、サラダはあたためて
暑いからといって、冷やした食べ物ばかり食べてはいませんか?暑い夏は食欲が落ちやすく、熱い食べ物はつい避けがち。前述のように冷やした食べ物ばかりを食べていると、胃腸へ負担がかかってしまいます。冷房のきいた屋内に長時間いることが多い方はなおさら、からだが冷えやすい状態です。
そのため、夏こそあえてできるだけあたたかいメニューを摂るように心がけましょう。サラダを食べる際も、キンキンに冷やした野菜よりもあたためた野菜を使ったホットサラダのほうがおすすめ。熱い食べ物は調理する際に暑いので夏は敬遠されやすいですが、レンジ加熱を活用すると暑いキッチンでも調理が容易になります。
野菜は加熱するとかさが減り、たくさん食べられます。酸味のあるドレッシングには食欲増進効果があるので、暑い日に食べるホットサラダもサッパリとした味わいで食べやすくなるでしょう。ナスやトマトはスープとの相性もよいため、ホットサラダのようにたっぷり夏野菜を入れたスープを食べる方法もあります。さらに大豆の水煮缶や温泉卵をホットサラダやスープにプラスしてみると、たんぱく質も効率的に補給できますよ。
厳しい暑さが続く夏は、食欲が減退しがちです。熱い食べ物を食べたくなくなり、冷たいものばかりを食べ続けてしまうと、胃腸への負担が増して体調不良を引き起こすことも、暑さの中でも健康的に過ごすには、夏においしい夏野菜を活用したサラダで、おいしく体調管理をしてみてはいかがでしょうか。
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