健康メニュー|身近な味は栄養たっぷり「タコ」
タコ焼きや刺し身、唐揚げなどさまざまなメニューで食べられているタコは、日本人にとって身近な食材です。今回は、そんなタコの基本情報や栄養素、タコの栄養を活かすための食べ方を解説します。
タコ焼きや刺し身、唐揚げなどさまざまなメニューで食べられているタコは、日本人にとって身近な食材です。今回は、そんなタコの基本情報や栄養素、タコの栄養を活かすための食べ方を解説します。
あらためて「タコ」とは
タコとは、軟体動物門 頭足綱 八腕形目(なんたいどうぶつもん とうそくこう はちわんけいもく)に属する動物の総称です。軟体動物の一種で背骨がなく、柔らかい体と3つの心臓を持っているのが特徴です。
世界中で約200種類が確認されているタコですが、そのうち日本近海で確認されているのは約50種類。日本では、主にマダコ、ミズダコ、イイダコ、テナガダコ、ヤナギダコの5種類が食べられています。
タコは日本では食べる機会が多くなじみがありますが、西欧では「デビルフィッシュ(悪魔の魚)」と呼ばれ、食用とされないことが多い食材です。タコを食べるのは日本をはじめとした東アジア諸国や南太平洋の国、イタリアやギリシャなどの地中海沿岸諸国といわれます。
関西地方では、夏至から数えて11日目頃(7月2日頃)からの5日間の「半夏生(はんげしょう)」にタコを食べる風習があります。この風習は、江戸時代の農民が季節の移り変わりの雑節に作物の成長を願い、「タコの足のように根を張って豊作になるように」とタコをお供えしたことで生まれたといわれています。現在も半夏生にタコを食べる風習が残っていることから、タコの旬は夏とされています。
「タコ」の栄養素
タコは高たんぱく低カロリーのヘルシーな食材で、以下のような栄養素も豊富に含まれています。
■タウリン
疲労回復目的の栄養ドリンクに含まれることで知られるタウリンですが、タコにも豊富に含まれています。タウリンには、胆汁酸の分泌促進や、血液中の余分なコレステロールを低下させる働きがあり、高血圧や動脈硬化の予防、脂肪の蓄積を抑える効果などが期待できます。その他にもタウリンは、目の疲労回復や肉体疲労にもよい効果があるといわれています。
■ビタミンB2
タコに含まれるビタミンB群のうち、ビタミンB2は脂質をエネルギーに変え、皮膚や粘膜、髪の毛や爪のトラブルを防いで健康に保つ働きを持つといわれています。
■ナイアシン
ナイアシンには、三大栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物の代謝をサポートする働きがあります。脳神経を活発にしたり血液循環をよくしたりして、食欲減退や頭痛、冷え性を予防する効果も期待できます。また、ナイアシンは二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する酵素の補酵素として働く栄養素でもあるので、二日酔い防止にも効果的です。
■ビタミンE
体の老化の原因となる活性酸素。その働きを抑える働きを持つビタミンEを摂取すると、脳卒中や心臓疾患などの病気の予防や肌の老化予防などが期待できます。血行促進効果もある栄養素なので、冷え性や肩こりの改善などにも効果があるといわれています。
■亜鉛
新しい細胞を作るサポートをし、さまざまなエネルギーを作る働きを持つ亜鉛は、体の健康維持に欠かせません。亜鉛不足は味覚障害や免疫力低下、貧血などを引き起こすため、積極的に摂取しておきたい栄養素です。
「タコ」の栄養を活かすポイントは?
肝機能を高めるタウリンや二日酔い防止効果が期待できるナイアシンが含まれるタコは、お酒のおつまみに最適な食材。お酒と一緒に味わってみましょう。
タコを調理する上で注意したいのが、水溶性の栄養素が多いこと。タウリンやナイアシン、ビタミンB群は水に溶けやすいので、加熱すると栄養素が溶け出してしまいます。そのため、刺し身で生のまま食べる、スープとして煮汁ごと食べる、蒸して調理するのがおすすめ。脂溶性のビタミンEは油に溶けやすいため、アヒージョなどにして食べても、タコの栄養を活かせるでしょう。
タコは日本人にとって身近な食材だからこそ、含まれる栄養素の効果や栄養を活かす食べ方を知らなかった、という方も意外と多いのではないでしょうか。豊富な栄養を含むタコを使ったメニューを、健康維持に役立ててみてください。
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