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散策|七夕~全国の珍しい風習~ 五節句のひとつ、七夕を楽しもう!

散策|七夕~全国の珍しい風習~ 五節句のひとつ、七夕を楽しもう!

風に揺れる笹の葉が涼しげな夏の行事「七夕」。七夕は大切な季節の区切り・五節句のひとつです。桃の節句や端午の節句など、そのほかの節句と同様に、使用される飾りや供される食事にはきちんと意味があります。今回は、七夕の短冊や行事食「そうめん」、また各地の珍しい七夕についてご紹介します。


風に揺れる笹の葉が涼しげな夏の行事「七夕」。七夕は大切な季節の区切り・五節句のひとつです。桃の節句や端午の節句など、そのほかの節句と同様に、使用される飾りや供される食事にはきちんと意味があります。今回は、七夕の短冊や行事食「そうめん」、また各地の珍しい七夕についてご紹介します。

七夕飾り、短冊に願いを込めて

七夕といえば、軒下に飾られた「七夕飾り」と、そこに吊るされる短冊ですよね。古来中国では針仕事の上達を願って糸を竹竿にかける行事「乞巧奠(きこうでん)」があり、これが日本の七夕の原型といわれています。日本に伝わった際には葉の裏に和歌などをしたため手仕事の上達を祈る行事に変化したのだそう。
参考:ロマンチックな由来のある節句「七夕」

七夕飾りになぜ笹が使われるのかは定かではありませんが、笹は冬でも青々とした葉があり、まっすぐ育ち、柔軟性があり、中が空洞。考えてみれば笹は不思議な植物です。神秘的な魅力を持つ笹なら、星へ願いを届けてくれそうですね。

7月7日は「そうめんの日」!

行事食は縁起をかついだものが多いですが、そうめんもまた同様です。「小麦は毒を消す」「索餅(さくへい・そうめんの原型とされるお菓子)は熱病をはやらせる神の好物」という言い伝えから「無病息災」、糸のように細いことから「針仕事や芸事、習字などが上達するよう」、天の川に見立てて「恋愛の成就」と、たくさんの願いが込められています。ちなみに、7月7日は「そうめんの日」。昭和57年から七夕そうめんの普及を図っています。

全国の珍しい七夕の風習

もともとの七夕は旧暦7月7日で、今のお盆から初秋ぐらいにあたります。そのため旧暦の季節に合わせて七夕ができるよう、1ヶ月遅れの8月に七夕祭りを行うところも。
そこでちょっと珍しい全国の七夕をご紹介します。

青森ねぶた祭(青森県青森市)

全国から観光客が訪れる青森ねぶた祭の原型は、「七夕祭り」の灯篭流しに、日本の伝統行事である「精霊送り」や「虫送り」などが混ざったものだと考えられています。灯籠流しは、灯籠を川や海に流すことで穢れ(けがれ)を祓って無病息災を祈る行事で、灯籠がねぶたに変化した地域では、「ねぶた流し」と呼び方が変わっています。青森ねぶた祭では6台の巨大なねぶたが海の上を運行するフィナーレがあり、これはねぶた流しを表したものです。

「ねぶた」とは青森県を中心とした各地で行われる夏祭りのひとつですが、やはり有名なのは重要無形民俗文化財に指定されている「青森ねぶた」と「弘前ねぷた」でしょう。(画像は青森ねぶた)
ねぶたは、もともとは紙・竹・ローソクで作られていましたが、針金や蛍光灯を用いるようになったことで、より複雑な造作が可能になり、より明るく光るものへと進化を遂げました。町内会の有志などの手で作られていましたが、やがて芸術性や専門性が高くなると、いつしか「ねぶた師」と呼ばれる職人となりました。なかでも極めて高い技術で制作し続け、ねぶた祭の振興に貢献してきたねぶた師は「ねぶた名人」に認定され、これまでで6人の「ねぶた名人」が誕生しています。

ローソクもらい(北海道各地)

7月7日、もしくは8月7日に北海道の各地で行われる行事です。この日は子どもたちが集まって、「ローソク出せー」や「ローソク1本ちょうだいなー」という囃し歌を歌いながら家々を訪ね、家々からお菓子やろうそくをもらって歩きます。囃子歌は地域によって細部が異なりますが、大意は「ろうそくを出せ。出さないと顔をかっちゃく(ひっかく)ぞ」というもので、ハロウィンの「お菓子を出さないといたずらするぞ」に似ているため「日本のハロウィン」といわれることもあります。

松本の七夕人形(長野県松本市)

8月7日、松本地方とその近辺の家々では、紙や木でできた七夕人形を軒先に吊るします。そもそもは厄払いした着物を子どもに着せるならわしで、次第に人形に着物を着せて軒先に飾るものに変化していったようです。
また、この日は野菜や果物をお供えしますが、「七夕様は甘いものや粉ものが好き」ということでおやきやほうとう、まんじゅうなどもお供えされます。お盆と七夕がミックスされたような行事ですね。

乞巧奠(東京都杉並区)

東京都杉並区にある大宮八幡宮で行われる七夕祭りは、ルーツともなった宮中行事の「乞巧奠」を再現した、ここでしか見られない貴重な行事です。短冊の原型となった梶の葉をはじめとして、五色布や七夕馬などの七夕飾りが見られ、雅楽と神楽舞が奉納されます。神門(しんもん・神社の門)にしつらえられた大きな笹飾りには、参拝者が願い事の短冊をつけられます。七夕の神事が行われるなかでの願い事、なんだか叶いそうな気がしますね。

古くからある行事には、用いられる物事ひとつひとつにきちんと意味があっておもしろいですね。七夕にそうめんというのも、食欲が減退する夏場にはうれしいメニュー。今年の七夕は、短冊に上達したいことをしたため、お夕飯はそうめんをいただく、なんていかがですか?

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