
3Rで実現!節約できて、家事もラクになる“地球にやさしい暮らし方”~後編(活用)~
前編では、3Rに関する知識をご紹介しました。後編では日々の暮らしの中で簡単に取り組める3Rをご紹介します。
教えていただいたのは

監修:和田 由貴(わだ ゆうき) 消費生活アドバイザー
家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、暮らしや家事の専門家として多方面で活動。環境カウンセラーとして省エネ・脱炭素にも精通。生活全般の節約やエコライフ、100円ショップ活用法なども詳しく、製品安全や消費者問題、環境教育などにも携わっている。
始めましょう!暮らしの中で取り組む3R
買い物でできること
簡易包装の商品を買う
簡易包装の商品を選べば、家庭のごみが減ります。簡易包装の商品の需要が高まれば、スーパーの食品トレイ使用の見直しが進むなど、資源の節約にもつながります。必要なものを、必要な量だけ買う
食品や日用品は、足りなくなりそうなものや、必要なものをメモしておき、必要な量だけ計画的に買うようにしましょう。長く使えるものを買う
よく使う鞄や靴は、良いものを選んで長く使いましょう。価格も高めですが、その分、大事に使うのでより長持ちします。
キッチンでできること
冷蔵庫の中身は置き場所を決める
使い残しの野菜は、野菜室の目につく場所に箱を置いて、その中にまとめると使い忘れを防げます。行方不明になりがちな瓶詰やチューブ型調味料なども、置き場所を決めておき、定期的に賞味期限をチェックしましょう。プラスチックごみは小さくする
卵の容器や総菜・弁当の容器など、軽いけれどかさばるプラスチック容器や袋類は、小さく切ったり、まとめたりして、ごみの量を削減。「切る・まとめる」作業に必要な道具を予めごみ箱の近くにセットしておけば手間なくできます。生ごみの水分を減らす
水を含んだ生ごみは焼却の際に多くのエネルギーを使うので、できるだけ水を含ませないようにしましょう。野菜の皮むきは調理台の上で行うなど工夫すると、後から水を切る手間がなくなります。
捨てる前にできること
寄付する
着なくなった衣類などは、自治体やNPO団体などに寄付することで開発途上国などの支援につなげることもできます。返却する
衣類をリサイクル、リユースするために店頭で回収するサービスを行うアパレルブランドや百貨店も増えています。多くは1着から受け付けているので、買いものついでに持って行くこともできます。
分別するときにできること
資源専用のごみ箱を用意
燃えるごみ用のごみ箱のほかに、資源になる紙ごみを入れるごみ箱(紙袋でも)を用意。チラシや菓子などの空き箱、トイレットペーパーの芯など、分別すれば新聞や雑誌と同様にすべて資源として再利用されます。プラスチックごみの分別も必要な地域にお住まいなら、キッチンにプラごみ専用のごみ箱を用意しましょう。「後でまとめてやろう」と思うと面倒になってしまうので、ごみが発生した時点で分別できるようにしておくことが大切です。
ごみになるものを増やさないために
年に数回しか使わない大型のスーツケースやアウトドア用品などは、レンタルがおすすめ。収納場所をとらず、いつでも新しいものが利用できます。家具や家電、健康器具なども、最新のものをレンタルしてお試し利用できるサービスが増えています。購入する前に自分(我が家)に合うかどうか試すことができるので、無駄な出費や、使わないまま処分するものを減らすことができます。
3Rを心がけていると、自然に無駄な買い物(=出費)やごみが減っていきます。できることから始めていきましょう。
関連する投稿
「非常時に備える」というと特別なことのように感じますが、実は、整理整頓を心がけるだけでも防災につながり、生活習慣を少し見直すだけで家の中の安全性を高めたり、非常時の備えになったりすることがたくさんあります。これまでの生活習慣を少し変えるだけで実践できる、家庭の防災対策をご紹介します。
普段、何気なく飲んでいる水。実は、この水が健康を維持するためにはとても大切で、体内の水分が不足すると、さまざまな健康トラブルを引き起こします。もし、水をまったく飲まないと3日で命を失うとも言われています。のどの渇きを感じたら「水分不足」の危険信号。体の水の役割を学び、しっかり水分補給をしましょう。
夏は薄着になる季節。すっきりデトックスをしたいと思う人も多いのでは。近年、さまざまな健康効果が注目され、日本でも多くの種類が流通するようになったスパイス。簡単で美味しい取り入れ方を学び心身軽やかな夏を迎えましょう。
人間関係や体のちょっとした不調、将来のことなど、悩みや不安はありませんか?それらを解消できると注目される瞑想の中でも、親しみやすくカスタマイズした「ズボラ瞑想」は誰でも簡単に、場所を選ばず、時間がなくてもできます。この機会に心身共に健やかになれる新習慣として取り入れてみましょう。
もうすぐ梅雨の時期になりますが、最近の住宅は気密性が高く、きちんと換気をしないと室内に湿気がこもりがち。ここでは、湿気が暮らしに与える影響や、対策方法をご紹介します。
最新の投稿
本格的な登山ではないから大丈夫だろう……などと山歩きを軽く見ていると、思いがけないケガや体調不良を引き起こすことも。今回は、山歩きに慣れていない方のために、安全に楽しむためのポイントをご紹介します。
健康メニュー|改めて知りたい!「切り落とし」って、どんな肉?
肉を買う時、何を基準に選んでいますか。作りたいメニューやお好みに合わせて、ロースやヒレ、もも、バラなど特定の部位にこだわってお求めになる方も多いはずです。また、日常使いなら、手軽で使いやすい「切り落とし」の肉を選ぶこともあるのではないでしょうか。「切り落とし肉」は、幅広い肉料理に使え、お得感もあり、まとめ買いにも向いています。今回は、「切り落とし肉」の定義やおいしい食べ方についてご紹介します。
健康メニュー|新鮮な魚はどう選ぶ? 冷蔵・冷凍のポイントも解説
スーパーの鮮魚コーナーや鮮魚店に並ぶ魚は、せっかくなら新鮮なものを選びたいですよね。新鮮な魚を買ってきたら、家庭での保存方法も重要ポイントです。旬の魚や特売の魚を見つけたら、この記事を参考に新鮮な魚を選べるようになりましょう!
靴はデザインや足のサイズに合わせて選ぶことが多いですが、実際に履いてみると足にフィットしないことがよくあります。サイズだけで靴を選ぶと、足が疲労しやすく負担がかかるだけではなく、靴が変形する原因となってしまいます。今回は、足に負担をかけないぴったりの靴を選ぶポイントをご紹介します。
野菜の豆知識|おいしく長持ち!ニューピオーネの冷蔵・冷凍の方法とは?
秋の代表的なフルーツといえば、ぶどう。なかでもニューピオーネは、甘さと爽やかさのバランスがよく、大粒で食べ応えのある品種です。毎秋、9月~10月頃の旬の時期がくるのを楽しみにする方も多く、たいへん人気を集めています。ニューピオーネのぜいたくな味わいを最後まで楽しめるよう、今回はおいしく保存できる冷蔵・冷凍の方法についてご紹介します。