3Rで実現!節約できて、家事もラクになる“地球にやさしい暮らし方”~前編(知識)~
どこかで聞いたことがある「3R」。 リデュース(Reduce)・リユース(Reuse)・リサイクル(Recycle)、3つの頭文字をとったもので、環境保護や廃棄物削減のためのキーワードです。日々の暮らしの中で3Rを意識すると、ごみとして捨てるものを減らせると同時に、節約や、家事ラクにつながります。 まずは、気軽にできることから始めてみませんか?
教えていただいたのは
監修:和田 由貴(わだ ゆうき) 消費生活アドバイザー
家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、暮らしや家事の専門家として多方面で活動。環境カウンセラーとして省エネ・脱炭素にも精通。生活全般の節約やエコライフ、100円ショップ活用法なども詳しく、製品安全や消費者問題、環境教育などにも携わっている。
なぜ、3Rで節約や家事がラクになるの?
最近は家庭ごみの袋を有料化している地域が増えていて、ごみを捨てるにもお金がかかるようになっています。そこで、3Rを意識して資源になるものをきちんと分別すればごみとして捨てるものが減り、ごみ出しの手間も、費用も減らすことができます。食材を無駄にすることもなくなり、繰り返し使えるものや、長く使えるものを選ぶようになると余分な買い物も減らせるので、節約上手になります。少しの工夫で暮らしがよくなり、それが環境を守ることにもつながっていきます。
3Rっていつから始まったの?
日本では、2004年6月の主要国首脳会議で、小泉純一郎内閣総理大臣(当時)が、3Rを通じて循環型社会の構築を目指す「3Rイニシアティブ」を提案。これを受け、経済産業省が3R政策を推進し、全国に広がっていきました。
Reduce(リデュース/ごみを減らす)
マイバッグやマイボトルを持ち歩く。過剰包装の商品は避ける。
Reuse(リユース/繰り返し使う)
Recycle(リサイクル/再資源化する)
ごみを再生して作られた製品(再生紙など)を積極的に利用する。
社会問題
ペットボトルの回収・リサイクルは優秀。でも、家庭ごみや食品ロスは?
PETボトルリサイクル推進協議会が公表した2019年度の日本のペットボトルの回収率は93.0%。リサイクル率も85.8%に達しています。これは、一人ひとりがきちんと分別しているからこその成果といえます。
一方、環境省が公表した2019年度のごみ総排出量は4,274万トン。国民1人1日当たりにすると918グラム。その中にはまだ食べられる食品も含まれており、同じく2019年度の食品ロス量の推計値は、570万トン。1日1人当たりにすると約124gで、ご飯茶碗軽く1杯分に相当します。少しでもごみの量を減らし、食品ロスを減らすために、一人ひとりが3Rを心がけることが大切です。
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