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散策|うだつの上がる町並み(岐阜県) 江戸時代の面影残るうだつと和紙の散歩道

散策|うだつの上がる町並み(岐阜県) 江戸時代の面影残るうだつと和紙の散歩道

岐阜県美濃市は日本でも有数の「うだつ」が上がる家の多い町並みとして知られています。江戸時代からの古い景色が残るこの地区は、平成11年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」として選定されました。約400mの道路2本の間に細い路地が4本通っており、ちょうど漢字の「目」の字のようになっています。美濃和紙でできた小物を扱うお店や旧商家を改造したカフェなどがあり、約2~3時間で散策できる地区になっています。


美濃市は日本でも有数の「うだつ」が上がる家の多い町並みとして知られています。江戸時代からの古い景色が残るこの地区は、平成11年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」として選定されました。約400mの道路2本の間に細い路地が4本通っており、ちょうど漢字の「目」の字のようになっています。美濃和紙でできた小物を扱うお店や旧商家を改造したカフェなどがあり、約2~3時間で散策できる地区になっています。

うだつの町として

「うだつ」とは、屋根の両端につけられた防火壁のこと。屋根の両端の高さを上げることで、火事の際に火が隣家へ燃え移るのを防ぐ役割があります。もともとうだつの町並み地区は丘陵地で、水利に乏しく火災の類焼が起こりやすい一帯でした。室町時代に美濃和紙が全国に広まったことで豪商も多くいたこの地区では、火事から財産を守るために商家がうだつを上げるようになったそうです。裕福な家でしかうだつを上げられなかったため、「出世しない、生活が向上しない」という意味を持つことわざ、「うだつが上がらない」の語源にもなりました。

この地区のうだつを観察していると、全く同じ飾りはないことに気づきます。うだつの飾りは富の象徴であったため、飾りには各家のこだわりがあったのでしょう。当時の職人技の素晴らしさにも驚かされます。うだつを丁寧に見比べるのも、この町を散策する楽しみのひとつです。

うだつの上がる町並み おすすめスポット

※営業時間や定休日は、事前に各施設へご確認ください。


  • 観光案内所 番屋

  • 美濃市観光協会が運営する土産物屋で、地区のほぼ中心に位置しています。美濃和紙のほか特産品をバラエティ豊かにそろえており、観光パンフレットも手に入ります。


  • 旧今井家住宅 美濃史料館

  • 江戸時代の商家の様子をそのまま再現した建物で、市の指定文化財です。中庭にある水琴窟(すいきんくつ)にも注目してみてください。水琴窟とは地中に埋めた瓶(かめ)から琴(こと)のような音が聞こえる仕掛けのこと。瓶の中に落ちる水滴の音が瓶内で反響して、美しくも不思議な音色を出します。


  • あかりアート館

  • 美濃和紙と照明を用いたアート作品を展示しています。1階は無料の休憩所になっていて照明器具のショッピングができ、2階では毎年10月に開催されるイベント「美濃市あかりアート展」を再現。幻想的な「和のあかり」を堪能できます。

まちの発展に貢献した美濃和紙

美濃市の特産品「美濃和紙」はかつて多くの豪商を生み、「うだつの上がる町」の起因となったものです。1,300年の長い歴史があり、筑前、豊前の紙と並んで奈良時代に作成された戸籍用紙に採用されていました。現存する日本最古の紙として、奈良県の正倉院に保管されています。

美濃和紙は、布のように丈夫で温かみのある色艶があり、機械では出せない独特の特性をもっています。今でも美濃和紙は、流し漉き(ながしすき)と呼ばれる伝統的な手法で作られています。

見つけよう! 4つの招き猫

この地区は江戸時代に「四神相応(しじんそうおう)」の思想を取り入れてつくられました。「四神相応」とは、地理的な景観が青竜(せいりゅう)・白虎(びゃっこ)・朱雀(すざく)・玄武(げんぶ)の四神の存在にふさわしく、優れた場所という意味で、平安京の地勢にも使用されています。当時、商家の発展は四神のおかげだと信じられていました。 町を守ってくれた四神にちなんで、現代では幸運を招く「うだつ招き猫」が町の四隅に設置されています。すみずみまで散策すればきっと見つかるはず。招き猫をなでてご利益をいただきましょう。

美濃地区は国道が通らず戦後に発展しなかったことで、このような古い町並みが残ったのだそう。住民の方々の努力によって修繕がなされ、大切に守られてきた町は、ゆっくりのんびり過ごしたい日の散策にぴったりのスポットです。

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