
健康法|冷えに即効!「湯たんぽ」の効果的な使い方
便利でエコな「湯たんぽ」が密かなブーム。就寝時だけでなく、指先をあたためたり、冷えによる膝やおなかの痛みを和らげたりと、日中の冷えを解消してくれる便利アイテムなのです。一度使うと手放せない、湯たんぽの効果的な使い方や素材による違いを解説します。
便利でエコな「湯たんぽ」が密かなブーム。就寝時だけでなく、指先をあたためたり、冷えによる膝やおなかの痛みを和らげたりと、日中の冷えを解消してくれる便利アイテムなのです。一度使うと手放せない、湯たんぽの効果的な使い方や素材による違いを解説します。

日中も大活躍!湯たんぽの魅力
近年の防災意識の高まりやキャンプブームを受けて、湯たんぽの優秀さに注目が集まっています。便利な暖房家電がたくさんある中、なぜ湯たんぽが密かなブームなのでしょうか。
就寝時に湯たんぽを使うと、朝にはほんのりあたたかさが残っているくらい、意外とあたたかさが長持ちします。どこかほっとする自然なあたたかさも人気のひとつ。そのほかにも、以下のような利点があります。
■エコ&節約になる
湯たんぽに入れるお湯さえ準備できれば、そのあとは電気もガスも不要。また、暖房器具をつけっぱなしで寝てしまうことによる、火事やガス漏れといった心配もありません。使い終わったら中の水を捨てればよく、使い始めから終わりまで環境に優しいエコアイテムです。
■部屋が乾燥しない
暖房をつけっぱなしで寝てしまい、翌朝ノドを痛めてしまった経験はありませんか?秋冬は空気が乾燥しているうえ、暖房器具の熱で室内はカラカラに。しかし、湯たんぽなら部屋を乾燥させずに身体をあたためてくれます。
■丈夫&長持ち&安価
湯たんぽは構造がとってもシンプル。細かい部品もないので壊れにくく、非常に長持ちします。さらに湯たんぽ本体が比較的安価ですし、ガス代・電気代もほとんどかからず、さまざまな面でお財布に優しいアイテムです。
日中の冷えを解消する、湯たんぽの使い方
湯たんぽは日中の冷えにも大活躍。コツは「血流の多いところ」、もしくは「筋肉量の多いところ」をあたためること。湯たんぽは直接的・局所的に患部をあたためるので即効性があります。ここでは、つらい部位別におすすめのあたため方をご紹介します。
■全身をあたためるならおなか
身体の中心であるおなかに湯たんぽをあてることで、あたためられた血液が全身をめぐって、身体全体があたたまります。極端な冷えでなければ、10分ほどで足先・指先まであたたかくなるのを実感できるはず。おなかの冷えや月経痛にも効果的です。
■下半身の冷えには、太もも&お尻
太ももとお尻は、大きな筋肉がある場所。筋肉は熱を蓄える性質があるため、足先を直接あたためるよりも効果が持続します。椅子に座って太ももに湯たんぽをのせたり、椅子の背に湯たんぽを立て掛けてお尻(仙骨辺り)をあたためたりしてみてください。
■指先の冷えには、二の腕をあたためて
つらい指先の冷えは、湯たんぽで二の腕をあたためることで、素早く緩和できます。湯たんぽをテーブルにおき、その上に二の腕の下部分をのせてあたためましょう。
低温やけどに注意!就寝時の正しい湯たんぽの使い方

足元に湯たんぽをおいて布団に入っても、足先と湯たんぽが上手に接しないため、なかなかうまくあたたまりません。就寝時に上手に湯たんぽを使うには、まず布団に入る前に、足元や腰があたる部分に湯たんぽを入れて先に布団をあたためておきましょう。布団に入ったら、湯たんぽをおなかにのせることで、身体全体をあたためていきます。
そして、「眠くなったら、湯たんぽは布団から出す(身体から離す)」ことが、とても重要です。湯たんぽの優秀さを解説してきましたが、湯たんぽを使ったまま寝入ったことによる低温やけどの事故が毎年報告されています。眠くなったら湯たんぽを布団の外に出すようにしましょう。
どれがいい?素材別に湯たんぽを比較

冬になると、店頭にはさまざまなタイプの湯たんぽが並び、どれがよいのか迷うほどです。代表的な湯たんぽについて素材別に解説しますので、購入時の参考にしてみてください。
■プラスチック製
適度なあたたかさ、使いやすさ、手ごろな価格などの優れた点が多く、最も見かけるのが「プラスチック製」の湯たんぽです。丈夫で手入れも不要なので、お試しで買ってみてから数年愛用している方も多い、使い勝手のよいタイプです。
■金属製
昔ながらの金属製の湯たんぽは熱伝導率が高く、使い始めから熱さを感じるのが特徴。そのため、厚手のカバーやタオルでくるんで使います(他のタイプも基本的にカバーをかけますが、金属製は特に厚手です)。落下による変形や、サビなど、メンテナンスが多少必要です。
■シリコン/ゴム製
素材が柔らかく身体にあてやすいのが魅力。氷まくらとしても使えるなど、冷・温両用タイプもあります。ただし、素材の性質上、沸かしたての熱湯は入れられないので、製品指定の温度まで湯温を下げる必要があります。また、ゴム製は特有の匂いがあります。
■レンジ加熱タイプ
お湯を使わず、レンジで保温材をあたためて使います。ものによっては10時間程度あたたかさが持続し、一般的な湯たんぽと比べても性能に遜色はありません。ただし、電気を使うため防災グッズとしては難点があります。加熱しすぎによる破損や、使うほどに保温材の性能が落ちる点がデメリットですが、お湯を沸かさないでよい手軽さがあります。
あたためたい部分を素早くあたためてくれる湯たんぽは、とても優れた暖房器具です。エコな点や光熱費がほとんどかからないことも、今の時代にぴったりですね。暖房器具としてだけでなく、夏のクーラー冷えや防災アイテムとしても活躍しますから、一人一つ持っておくのがおすすめです。
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