
健康メニュー|朝食はおかゆではじめよう。レシピと簡単に作るコツ
消化がよく胃腸にやさしい「おかゆ」。健康志向の高まりや、定番からアレンジまで味のバリエーションの豊富さなどから、最近ではおかゆ専門店も登場しています。簡単に作れて、いつ食べてもおいしく味わえますが、おすすめのタイミングは朝。今回は、朝食におかゆを食べるのがよいといわれる理由や、忙しい朝でも簡単にできるレシピをご紹介します。
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消化がよく胃腸にやさしい「おかゆ」。健康志向の高まりや、定番からアレンジまで味のバリエーションの豊富さなどから、最近ではおかゆ専門店も登場しています。簡単に作れて、いつ食べてもおいしく味わえますが、おすすめのタイミングは朝。今回は、朝食におかゆを食べるのがよいといわれる理由や、忙しい朝でも簡単にできるレシピをご紹介します。
禅の教え「粥有十利」とは

おかゆといえば、1月7日の春の七草で味わう「七草粥」や、体調がよくない時に食べるイメージがあるかもしれません。中国では古くから、おかゆを朝食として食べる習慣があるそうです。日本のおかゆと中国のおかゆとでは少し違っていて、日本のおかゆは米を多めの水で炊いたものですが、中国のおかゆは米とスープを一緒にとろとろになるまで煮込みます。
ちなみに、禅の教えには「粥有十利(しゅうゆうじり)」という言葉があります。これは、おかゆを食べることで得られる10の利益について説いたもので、項目と意味は次のとおりです。おかゆを食べて1日をスタートさせることで、いきいきと健やかに過ごせそうです。
(1)色:肌の色ツヤを改善する
(2)力:体力と気力をアップする
(3)寿:寿命が延びる
(4)楽:胃にやさしく、体が楽になる
(5)詞清弁:頭の働きがよくなり、言葉が清く爽やかになる
(6)宿食除:消化がよい
(7)風除:風邪を防ぐ
(8)飢消:飢えを癒す
(9)渇消:のどの渇きを癒す
(10)大小便調適:便通を改善する
朝食におかゆがおすすめな理由

朝食におかゆを食べるとよいといわれるのはなぜでしょうか?その理由について、いくつか代表的なものを見ていきましょう。
■体があたたまり冷えの解消につながる
朝、目覚めたばかりの体は体温が下がっています。朝食におかゆを食べると体が芯からあたたまり、効率よく体温を上げることができます。1日をスムーズにスタートできそうです。
■胃腸に負担をかけずにエネルギーチャージ
おかゆは普通に炊いたごはんよりも消化されやすく、胃腸に負担をかけずに栄養を摂ることができます。また、あまり食欲がなくてもさらっと食べられて、しっかりとおなかを満たせます。
■おいしく水分補給ができる
おかゆは水分を多く含んでいるため、水分補給にも役立ちます。寝ている間、体内からは大量の水分が失われています。忙しい朝でも、朝食におかゆを食べることで手軽に水分補給ができます。
意外と簡単!基本のおかゆの炊き方

おかゆの作り方は主に、生米から炊く「炊き粥」と、炊き上がったごはんから作る「入れ粥」の2種類があります。はじめに、シンプルな炊き粥のレシピをご紹介します。
<材料>
・米…1/2合
・水…600ミリリットル
<作り方>
米を研いでサッと水を切り、鍋に移します。その後、水を注いで中火にかけ、表面が煮立ってきたらしゃもじで底から混ぜ合わせます。しっかりと沸いたら弱火にして、鍋にフタをして30分ほど火にかけます。好みの固さになったら火を止め、底から混ぜ合わせてできあがり。
残りごはんや冷凍ごはんを使ってもっと簡単に作る方法

生米からおかゆを作る手間をかけられない場合は、残りごはんや冷凍ごはんを使っておかゆを作るのがおすすめです。ごはん100グラムに対して水1カップ(200ミリリットル)を用意し、一緒に鍋に入れて火にかけます。沸騰してきたらヘラでかき混ぜ、塩で味をととのえて完成です。
トッピングを加えて栄養価をプラス

あっさりした味わいのシンプルなおかゆもおいしいですが、お好きな食材をトッピングして、さらにおいしくアレンジしましょう。
■「梅干し」で疲労回復
おかゆのお供として定番の梅干し。爽やかな酸味がおかゆのやさしい甘みを引き立ててくれます。梅干しの栄養については、以下の記事も参考にしてみてください。
■「香り野菜」で食欲アップ
ショウガやネギなどの薬味を添えて。すがすがしい香りとピリッとした辛みが食欲をそそります。香り野菜の栄養については、以下の記事も参考にしてみてください。
朝に食べると、たくさんのうれしい効果が期待できるおかゆ。世田谷自然食品の「雑炊3種セット」は、魚介のうま味たっぷりのスープで炊き上げた、フリーズドライタイプの雑炊です。かに・ふぐ・紅鮭の3種類入りで、お湯を注ぐだけでお椀1杯分の雑炊が手軽に味わえます。忙しい朝の一品にぜひお役立てください。
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